家から自転車で二十分の所にある、五階建ての古い校舎。
そこへ向かう、通学途中にある数少ないコンビニで、肉まんとあんまんを買って半分こにして登校をする。
バーコード先生が、光を頭で反射しながら数字を黒板に散らかしてるのを見て、友人と瞳(め)を合わせ、笑いをこらえながら、真っ白のノートに写して。
休み時間になれば、朝コンビニで買った新商品のお菓子を食べながら、ガールズトークに華を咲かせた。
夕暮れのグラウンドではそれぞれが夢に向かって汗を流し、それを応援するかのように響く吹奏楽部と軽音楽部のメロディー。
夜になれば車なんて滅多に通らず、街頭も少なかった道を、自転車でゆっくりと漕いだ。