「・・・むしろ、上等」



子供だけど、子供じゃない。大人だけど、大人じゃない。


世間では私達世代の事を、こう言うらしい。



だけど、私は私を子供だと思う。この学年に、制服を着てる人の中に、大人なんて誰一人いやしないんだ。


どんなに外見が大人びていても、どんなに考えが大人っぽくても、それは見せかけ。核はいつだって子供。



だからこそ、その毎日は私達に試練を与える。



それは恋だけじゃない。人間関係だって、勉強だってそう。



大人になりきれない無力さを感じながら、私達は毎日をがむしゃらに生きている。




「下手したらいじめレベルだ」

「それは言いすぎ」

「そうか?」





片想い同盟。

難しい片想いが、実を結ぶ日はくるのかな―――?