「何で、いきなり」

「前から聞こうと思ってたんだよね。体育祭の前、階段で莉奈と遭遇した時に嘘付いたでしょ?それからなんとなーく」

「それだけで」

「それだけじゃないよ。普段の接し方とか、かな」

「ま、いっか。相川の好きな人も分かってるわけだし」



半ば開き直ってるような。だけどそれもまた可笑しくて、思わず口角があがってしまう。



「いつから好きだったの?」

「・・・物心付いたときには好きだったよ」