「ん~・・・美ら海は行ってみたいな。そこにあるエメラルドビーチだっけ?それも見てみたいし、イルカショーもあるんだって!」


安定の抹茶オレを飲みながら、目の前に雑誌を広げる。活字で書かれたオレンジ色の英単語より、よっぽどマシだ。



それは色鮮やかな文字で、沖縄の名所や食べ物が紹介されている。綺麗な海、美味しそうな食べ物、沖縄の工芸品。


どれも17歳の私たちの心を、いとも簡単に躍らせる。


「そういえばさ、」



雑誌を捲る手を止めた莉奈に、飲んでいた抹茶オレを机に置いて視線を向けた。