あ、また―――。 髪の毛を右手でクシャ、っと掴む。きっと、無意識なんだろうな。 「――ん、き――し――けど」 「え!?ごめん、もう一回お願い」 外に出て少しだけ賑やかな声に、日向君の声が埋もれる。 少しだけ日向君に近づいて聞き取りやすいようにする。 「・・・応援、来て欲しいんだけど!」 「―――え」