「よし、」

「え?」


立ち上がると私に手を差し伸べた日向君。

太陽のせいで彼の顔がよく見えない。


「保健室、行くか」

「あ、え、うん・・・。だけど、私一人で大丈夫だよ。日向君疲れてるだろうし」


差し伸べられた手を、少し遠慮がちに握り立ち上がる。


「だーめ。俺のせいで相川さん怪我しちゃったんだし、歩ける?」

「・・・ありがとう。うん、大丈夫」