日向君の体操着を掴む力が強くなる。
息切れしながら走る日向君は「おう・・・っ」と小さく声にした。
莉奈のことをお姫様だっこしている間に、二人の距離は縮まったためついに日向君は葉月君と並んだ。
「ぜっ、てぇ、負けねー」
「俺も、負けるわけには・・・っ、いかねぇんだよ・・・っ!」
うおおおおお、と走る二人。
だけど、葉月君はさっき私のために走ってくれて疲れてるし、日向君も葉月君より長く私を持っている。
どちらも疲れている、はずなのに。
「健人!日向大地に負けんじゃないわよ!!」
「当たり、前だ!」
メニュー
メニュー
この作品の感想を3つまで選択できます。
読み込み中…