日向君が選んでくれたから。例えそれが、仲のいい友達だから、という名目でも構わない。 日向君の迷惑にだけはなりたくないんだ。 心配そうな眼差しを向けてくれる日向君に、微笑みかける。大丈夫だよ、と。 繋がれた手を握り返し、グイッと日向君を引っ張り走ろうとする。しかし。 ズキンッと右足首に走る痛み。思わず顔を歪める。 「・・・、相川さんごめん」