チラリ、もう一度応援席に目を配る。

心配そうな眼差しで私を見る4人。

ええい!しょうがない!


「葉月君・・・!来て・・・!!」

「えぇぇ!?俺!?俺、借りられるの!?」


なんてその場で笑いを取ってる場合じゃないって!


葉月君の手を引くと、すぐに立場は逆転。葉月君が私を引っ張って走ってくれた。



『おーっとここでやってきましたのは赤組です!さてさて紙の内容は―――――はい、クリアです!1位は赤組!!』



ホッと胸をなでおろす。


よかった、紙の内容言われなくて。