ガタッと、ドアが揺れる音がした。


「え!?誰、かいるの!?」


急いで視線を送るが、そこには誰も居らず、見慣れた風景が広がっているだけだった。



「風、かな」

「そんなに今日は強くないけどな」



そのまま二人は何も言わずに開かれたままの窓に視線を送る。


ゆらゆらと踊るカーテンは、穏やかなものだった。



中野莉奈side end