だって散々無視して、はい仲直り、なんて無理だよ。

理由も知らないで勝手に怒ったのは翔也なのに・・・っ。


ガタンッ、と机の動く音がした。

気づかないうちに翔也はあたしの目の前に立っていた。


「ごめん」

「・・・」

「・・・俺が悪かった」



視界に入る翔也の綺麗な指先。涙を拭ってくれた指をバシっと払った。



「嫌だ」



意地っ張りで強がりなあたしの悪い癖。