ちょうどSHR開始のチャイムが鳴り、日向君は自分の教室に戻っていった。


「どうかしたの莉奈?」

「ちょっと、喧嘩しちゃって」

「どーせまたお前が悪いんだろ」

「・・・分かってるよ」



莉奈が、反発しなかった・・・。

思わず葉月君と瞳が合う。

葉月君もどうやら驚いてる様子だ。



「大丈夫?」

「あーうん。ごめんね変な心配かけちゃって」



初めて見る親友の作り笑顔に、何も声をかけてあげれなかった。