まるで小学生のように裏表のない笑顔の2人は、心から体育祭を楽しみにしているようだった。

「あーねえ、日向大地」

「中野、俺のこと未だにフルネーム呼びかよ」

「だって慣れないんだもーん。そんなことより、翔也は何でるの?」


そういえば平松君の姿が見当たらない。

休み、ではなさそうだけど・・・。



「・・・本人に聞けばー?」

「・・・じゃあいい」



はあ、と小さくため息をついて頬杖をつく莉奈。



「もう少し素直になったほうが、女の子は可愛いとおもうぜー?」

「うるっさい。黙れ日向大地」

「はいはい」