後ろを振り返るとピースをしてる葉月君、軽く微笑む平松君。そして髪の毛をクシャり、掴んで私から少し視線を逸らす日向君。


皆、試合で疲れているのに私のために・・・。



「ってことで美空、今のはまだまだ序の口よー!」

「え!?」



そう言う莉奈の手には二つの水風船が。



「うわ!」


辛うじてそれを交わすと私の後ろにいた葉月君にクリーンヒット。彼のツンツンした髪の毛が崩れた。



「莉奈、てんめぇ!!!」

「ははは!ごめんごめん!」

「くらえ!!」