「今、“日向君だってカッコイイもん”とか思ったでしょ?」


「な・・・っ!」



思わず飲んでいた抹茶オレを零しそうになる。



「バレバレ。顔に書いてあるよ」

「別にそんな風に思ってないし・・・」

「・・・」



莉奈はフッと笑うと、ボールを追いかけ走る赤いユニホームを目で追った。私もつられて視線を送ると。



「あ、」