「よくもないと思うよ~。だってこんな暑い中練習試合だよ?私達は冷房聞いた部屋で机にひたすら向かうだけでいいんだし」

「それもそうよね」




窓の向こう側。太陽が容赦なくグラウンドを走る赤いユニホーム達を照らしつける。


どうやらまだ試合は始まっていないようだ。



「何だかギャラリー多いね」



相手ベンチの後ろ側、フェンスの向こうに制服を着た女の子がたくさんいる。



「相手が静波学園だからね」