外出前、薫子が去った部屋で、日焼け止めを塗ってから淡い紅色の睡蓮が胸元に描かれたティーシャツにジーンズを穿いた。
僕はブレスレットを着けて部屋を出た。すぐそこにいた薫子は、短いちょうちん袖の白いティーシャツに七分丈のジーンズという服装だった。雅美の選びそうな服だなと思った。
「似合いますかね? 雅美さんが一緒に選んでくれました」
「すごく似合ってる」
「自分で言っておいてなんですが、照れますね」薫子は下を向いてへへへと笑った。
「恭太君はあれ、仕事にはしないんですか?」車へ向かっている途中、薫子は言った。
「ホームページのこと?」
「はい。あれほど素敵なものを作れるなら、仕事にもできそうだなと勝手に思って。お望みのホームページ作成します、みたいな感じで。よくないですか?」
「無理無理」僕は苦笑し、顔の前でひらひらと手を動かした。「あんなまともに働くかもわからないもの、人様に渡せないよ」
「そうなんですか? まあ、わたしにとってはまるで未知の世界なので、強くすすめることも止めることもできませんが……」
「ああいうのは趣味とか遊び程度だから面白いんだよ。機械は好きだけど、仕事の相棒となると僕には優秀すぎる」
「そうなんですか……。なんかもったいないように思っちゃいます」
「僕はそんなにできる人間じゃないよ」僕は苦笑した。
僕はブレスレットを着けて部屋を出た。すぐそこにいた薫子は、短いちょうちん袖の白いティーシャツに七分丈のジーンズという服装だった。雅美の選びそうな服だなと思った。
「似合いますかね? 雅美さんが一緒に選んでくれました」
「すごく似合ってる」
「自分で言っておいてなんですが、照れますね」薫子は下を向いてへへへと笑った。
「恭太君はあれ、仕事にはしないんですか?」車へ向かっている途中、薫子は言った。
「ホームページのこと?」
「はい。あれほど素敵なものを作れるなら、仕事にもできそうだなと勝手に思って。お望みのホームページ作成します、みたいな感じで。よくないですか?」
「無理無理」僕は苦笑し、顔の前でひらひらと手を動かした。「あんなまともに働くかもわからないもの、人様に渡せないよ」
「そうなんですか? まあ、わたしにとってはまるで未知の世界なので、強くすすめることも止めることもできませんが……」
「ああいうのは趣味とか遊び程度だから面白いんだよ。機械は好きだけど、仕事の相棒となると僕には優秀すぎる」
「そうなんですか……。なんかもったいないように思っちゃいます」
「僕はそんなにできる人間じゃないよ」僕は苦笑した。