残暑の厳しい九月中頃、閉店の近づいたしんとした店内に、がらりと戸の開く音が響いた。「いらっしゃいませ」と薫子と声が重なった。
うわあ、という声には聞き覚えがあった。
「懐かしい。全然変わってないや」言いながら店内を見回す男は、僕とさして身長は変わらなかった。
「まも兄……?」
男はさっとこちらを向いた。ぽかんと口を半開きにする。「恭太?」
本物だ、と声が漏れた。
「わあ、恭太だ」でっかくなったなあと言いながら彼はこちらへ寄ってきた。「やべえ、おれと変わらないじゃんって言おうと思ったら抜かれてる」まじかとまも兄は苦笑した。
「いやあ、恭太。元気にしてた? やっと会いにこられたぞ」
よっしーさんもまさも久しぶりっす、とまも兄はカウンターの方を向いた。
うわあ、という声には聞き覚えがあった。
「懐かしい。全然変わってないや」言いながら店内を見回す男は、僕とさして身長は変わらなかった。
「まも兄……?」
男はさっとこちらを向いた。ぽかんと口を半開きにする。「恭太?」
本物だ、と声が漏れた。
「わあ、恭太だ」でっかくなったなあと言いながら彼はこちらへ寄ってきた。「やべえ、おれと変わらないじゃんって言おうと思ったら抜かれてる」まじかとまも兄は苦笑した。
「いやあ、恭太。元気にしてた? やっと会いにこられたぞ」
よっしーさんもまさも久しぶりっす、とまも兄はカウンターの方を向いた。