義雄がレジカウンターにいたので雅美に受注の内容を伝えた。
「失礼致します。大変お待たせ致しました、ご注文をお伺い致します」
「ボラの煮付け定食と、かぼちゃグラタン、生姜と蜜柑のお粥と……」女性は品書きの頁をめくった。「鶏の唐揚げと、苺羊羹、蜜柑羊羹、普通の羊羹で」
「かしこまりました。羊羹は食前と食後、どちらにお持ちしましょうか」
どうしようか、と女性は子供達を見た。「ご飯と一緒でいい」と幼い少女が答える。一緒に、と確認すると、少女は大きく頷いた。「じゃあ全部一緒で」と女性が言う。
「かしこまりました。少々お待ち下さいませ」
失礼致しますと頭を下げて座敷を下りた。二度続けて見た子供に僕がほっこりを提供されてしまった。
過去に何度か受注の際に眼帯について触れられたことがあり、その度に無垢であるゆえの容赦のなさを感じたが、やはり子供は愛らしい。
「失礼致します。大変お待たせ致しました、ご注文をお伺い致します」
「ボラの煮付け定食と、かぼちゃグラタン、生姜と蜜柑のお粥と……」女性は品書きの頁をめくった。「鶏の唐揚げと、苺羊羹、蜜柑羊羹、普通の羊羹で」
「かしこまりました。羊羹は食前と食後、どちらにお持ちしましょうか」
どうしようか、と女性は子供達を見た。「ご飯と一緒でいい」と幼い少女が答える。一緒に、と確認すると、少女は大きく頷いた。「じゃあ全部一緒で」と女性が言う。
「かしこまりました。少々お待ち下さいませ」
失礼致しますと頭を下げて座敷を下りた。二度続けて見た子供に僕がほっこりを提供されてしまった。
過去に何度か受注の際に眼帯について触れられたことがあり、その度に無垢であるゆえの容赦のなさを感じたが、やはり子供は愛らしい。