☆☆☆
薬を手に入れたアリムはすぐに自宅へと戻ってきていた。
鍛冶屋と書かれた看板のドアを開け、中に入る。
中は主であるアリムが留守にしていたせいで埃っぽかった。
壁際に並んだ木の棚には、いくつもの農機具がおかれている。
ここで、アリムは手作りの斧やクワを売って生計を立てているのだ。
しかし、その暮らしぶりはアリムの身なりを見ればわかる通り、裕福ではなかった。
店のカウンターを通り抜け、奥の部屋へと続くドアを開ける。
すると、そこには苦しそうに目を閉じている妹、サリエの姿があった。
「サリエ、今帰ったぞ」
薄い布団に包まれた妹に声をかける。
しかしサリエは反応を見せず、苦しい呼吸を繰り返す。
額は汗でびっしょり濡れ、ブロンドのやわらかな髪が頬にへばりついている。
「今、薬を飲ませてやるからな」
さっそく持って帰った薬のビンを1つ開け、赤い薬を取り出した。
妹の上半身を支えるようにして起こし、その口に薬を近づける。
「ほら、飲んでみろ。すぐに楽になるぞ」
薬を手に入れたアリムはすぐに自宅へと戻ってきていた。
鍛冶屋と書かれた看板のドアを開け、中に入る。
中は主であるアリムが留守にしていたせいで埃っぽかった。
壁際に並んだ木の棚には、いくつもの農機具がおかれている。
ここで、アリムは手作りの斧やクワを売って生計を立てているのだ。
しかし、その暮らしぶりはアリムの身なりを見ればわかる通り、裕福ではなかった。
店のカウンターを通り抜け、奥の部屋へと続くドアを開ける。
すると、そこには苦しそうに目を閉じている妹、サリエの姿があった。
「サリエ、今帰ったぞ」
薄い布団に包まれた妹に声をかける。
しかしサリエは反応を見せず、苦しい呼吸を繰り返す。
額は汗でびっしょり濡れ、ブロンドのやわらかな髪が頬にへばりついている。
「今、薬を飲ませてやるからな」
さっそく持って帰った薬のビンを1つ開け、赤い薬を取り出した。
妹の上半身を支えるようにして起こし、その口に薬を近づける。
「ほら、飲んでみろ。すぐに楽になるぞ」