あ~…もう。

考えすぎて分けわからなくなってきた。



少しだけ音楽の音量を上げる。

窓の外を見ると、立ち並ぶビル群が。

地元とは違う景色にも、もう慣れた。



『いつの自分に戻って、選択を変えたい?』



もしも、過去に戻って選択をやり直せるのなら、私はいつの時代に戻り、別の未来を選択するのだろう。


パッ、と思い浮かんだのは中学三年生と、高校三年生の頃の私だった。



中学三年生に戻れるのなら、私はあの高校に進学しない選択をするだろう。


高校三年生に戻ったのなら、彼と関わらない選択をするだろう。





だって、彼はきっと、それを望むから。