三門さんは小さく笑って私の頭を撫でる。


 「ほとんどの妖たちが、麻ちゃんのことをよく知っているよ。だから、絶対に傷つけたりなんかしないし、怖がらせたりもしない」

 「そうさ、ババたちはアンタが大好きさ」


 おばあさんがしわくちゃの手で私の頬を撫でる。なんだかむずがゆくて、胸が熱かった。