「で、帰ってもまた来るんだよな?」

 「えっと、たぶん」

 「たーぶーんーだーとー⁉ 駄目だ、絶対来いよ、許さないぞ!」

 「まだ分からないから、わかったらきっと手紙送るよ。三門さんに頼むから、受け取ってね」


 小指を突き出してきた葵に笑いかけて頷くと、自分の小指を絡めた。


 「嘘ついたら針死ぬほど飲ませるけど死なせない! 指きった!」

 「怖いよっ」


 あっはっは、と大口を開けて笑った葵。つられてだんだんおかしくなって、私も一緒にげらげらと笑った。