その背中が見えなくなると、不思議そうに首を傾げた三門さんが振り向いた。


 「麻ちゃんは何を頑張るの?」


 私も首を傾げて、しばし考えてみる。


 「巫女さんのお仕事、ですかね……?」

 「お、それはありがたい。じゃあ僕も、いつも以上に頑張る」


 ぐっと力拳を見せて笑った三門さんに、思わず小さく吹き出した。