あやかし神社へようお参りです。



 紙袋を片手に石階段を降りていく。最後の一段で足を止めると、まだ階段の途中にいる私を見上げた。


 「さっき教えた言葉、覚えてる?」


 三門さんの真剣な目をしっかりと見つめながら、ひとつ深く頷いた。