あれから自室でもう一度眠り、目覚めたときには太陽が高い位置にあった。
慌てて巫女装束に着替えて居間をのぞいてみると、テーブルの上にはラップされたお昼ご飯と置手紙がある。
手紙には、私の体を気遣う言葉とゆっくりお昼ご飯を食べるようにということ、それから『葦を刈ってきます』ということが記されていた。
テーブルの前に腰を下ろし、手を合わせながら首を捻る。
葦を刈ってきますってどういう意味だろう、ボランティアか何かだろうか。まあ、何であれ三門さんは外出中ということだ。
私にできることをしておこう、と決めて急いでご飯をかきこんだ。



