あやかし神社へようお参りです。

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 「────ちゃん、麻ちゃん」


 肩をゆすられる感覚がしてはっと目を開けると、三門さんの顔が目の前にあった。二三度目を瞬かせて、頬が濡れているのに気が付く。

 「起きれる?」と差し出された手を取り状態を起こすと、肩から毛布が滑り落ちる。

 見慣れた風景がそこにあった。

 どうやら、居間で眠っていたらしい。


 「顔、拭きな」


 差し出されたタオルに手を伸ばすも、宙を掴み膝の上に落ちた。三門さんはタオルを両手に持ち直すと、私の頬をそっと包み込む。