身分違いの恋に苦しむ少女が神に祈り、そこにユマツヅミさまが現れる。 ユマツヅミさまから与えられた三つの試練を乗り越えた少女はその願いを聞き入れられ、クロガネモチの実をすり潰した紅を与えられる。 その紅をぬって男に会いに行った少女は、無事添い遂げることができたという話だった。 なるほど、この話をもとに『結紅』が授与されるようになったのか。 ユマツヅミさま役の男性から紅を貰うシーンを見ながら、そう納得する。 幸せそうに微笑む少女と貴族の男を見ていると胸が熱くなった。