表の扉から中へ入れば、顔を真っ赤にして泣きそうになるのを堪える少年たちが小上がりの上に座っていた。


 私たちの顔を見るなり、一斉に立ち上がる。

 三門さんの腕の中で眠る男の子の様子を見て、ほっと息を吐いていた。


 「裏の鳥居の側で遊んでいたんだって? あっちへは行っちゃだめだって、いつも言われてるいだろう」


 ごめんなさい、と繰り返す少年たちの頭を優しくなでた三門さんは、しゃがみ込んで少年たちと視線を合わせた。


 「裏の鳥居の側にある灯篭、倒しただろう?」