「何があったの」

 「う、う、裏の鳥居の側で遊んでたら、こいつがいきなりバタッて倒れて……っ」

 「白目で、よくわからないこと言い出してっ」


 子どもたちの話を聞くなり、三門さんは一気に険しい顔になった。


 「分かった、皆は社務所で待ってて。麻ちゃんは授与所から荒塩と、コップに水を入れて持って来て」


 背負われている少年を抱き上げるなり、三門さんは本殿へ向かって走り出す。

 私も慌てて授与所へ向かった。