「勝負は問答、ひとつだす。あんたたちが答えられなければ、私の勝ち。約束通り、その髪をもらうからね」 私と葵は顔を見合わせた。そしてコクリと頷く。 「そもさん!」 明里が横に手を振り上げれば、ばさりと袖が揺れた。 「……せっぱ!」