青ざめた私は大声を発して、ベランダに飛び出た。
バイクを駐車し終えたコウちゃんがそんな私の行動を目撃して、
「なにしてんだ風邪ひくぞ!」
と怒鳴った。
「今すぐここまでぶっ飛んできてコウちゃん!」
「な、なんて無茶なこと言うんだお前は……」
「はやく!」
私の発言に白目をむきながらも、コウちゃんは走って家に入り、素早く階段をあがり、自室に入り、ベランダから私の部屋に入ってきてくれた。
私の家は、2階建ての一軒家がつながったようなつくりで、玄関は別々だけど、家自体は4つ繋がっている。だからベランダは楽に行き来できる。
「どうしたマメ!」
「Gがいて部屋に入れぬ!」
「それは専門外だ! じゃあな!」
「ちょっとー!」