本を読むのは好きなので、絵本の読み聞かせは嫌いじゃない。
眠るまで読まないといけないことと、気分に合わない話だとぐずられることがあるのは大変だけれど。
三冊目を開いたところで玲奈がうとうとし始めたので、布団をかけ直してやってから私は部屋を出た。
化粧台の前で肌の手入れをしていたお母さんが「玲奈、寝た?」と声をかけてくる。
「うん、寝たよ」
「そう。今日は早かったわね、よかった」
「うん」
「茜ももう寝る?」
「ううん、もうちょっと起きてる」
「あんまり夜更かししたらだめよ」
うん、と頷きながらも、もやもやとした思いが沸き上がってきた。
夜更かししたいわけじゃなくて、玲奈の世話をしてたから、やるべき課題がまだ終わってないだけ。
好きで遅くまで起きてるわけじゃないのに。
でも、そんなことは言えない。
お母さんだって、朝早くから起きて洗濯をして、お父さんと私のお弁当をつくって、玲奈を送って仕事に行って、買い物をして帰ってきて食事をつくって、玲奈を迎えに行って世話をして、朝から晩まで忙しくしていて大変なのだ。
そんなことを考えてぼんやり立っていると、お風呂から上がったお父さんと目が合った。
「茜ちゃん、どうしたの? なんか元気がないね」
「えっ?」
「学校で何かあった?」
眠るまで読まないといけないことと、気分に合わない話だとぐずられることがあるのは大変だけれど。
三冊目を開いたところで玲奈がうとうとし始めたので、布団をかけ直してやってから私は部屋を出た。
化粧台の前で肌の手入れをしていたお母さんが「玲奈、寝た?」と声をかけてくる。
「うん、寝たよ」
「そう。今日は早かったわね、よかった」
「うん」
「茜ももう寝る?」
「ううん、もうちょっと起きてる」
「あんまり夜更かししたらだめよ」
うん、と頷きながらも、もやもやとした思いが沸き上がってきた。
夜更かししたいわけじゃなくて、玲奈の世話をしてたから、やるべき課題がまだ終わってないだけ。
好きで遅くまで起きてるわけじゃないのに。
でも、そんなことは言えない。
お母さんだって、朝早くから起きて洗濯をして、お父さんと私のお弁当をつくって、玲奈を送って仕事に行って、買い物をして帰ってきて食事をつくって、玲奈を迎えに行って世話をして、朝から晩まで忙しくしていて大変なのだ。
そんなことを考えてぼんやり立っていると、お風呂から上がったお父さんと目が合った。
「茜ちゃん、どうしたの? なんか元気がないね」
「えっ?」
「学校で何かあった?」