世界のまんなかで笑うキミへ
青春・恋愛
完
17
相沢ちせ/著
書籍化作品
- 作品番号
- 1334983
- 最終更新
- 2016/09/03
- 総文字数
- 118,763
- ページ数
- 282ページ
- ステータス
- 完結
- いいね数
- 17
「天動説って知ってる?」
この世界は
揺るぎない大きなものを中心に
動いていて
私はきっと
その大きなものを構成する
ちっぽけな存在でしかないのだろうと
思っていた
ーー君に、出逢うまで。
「颯は、透明に見える」
君の世界を
私の筆で色づけるとしたら
私はいったい
何の色で君を描けばいいのだろう
「会いたかった、だから会いに来た。
.....もう一度、この足で」
ああ はやく言わなきゃ
君が この世界とお別れする
その前に
2016.06.09 start
2016.08.31 end
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忘れないで
きみに心動かされて
回っていた
世界があったこと
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この作品のレビュー
投稿者:紫月 瑠維さん
爽やかで眩しくて、けれど切ない
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絵画コンクールで賞を逃し、それ以来「見てもらえる塗り方」を模索して絵を描くことが苦しくなってしまった主人公と、太陽みたいに人の輪の中にいるのに、時折透明になって姿を消してしまう少年。 世界のまんなかにいるような彼と過ごしながら、主人公は忘れていた大切なことを思い出していきます。 主人公の葛藤、それから成長していく様子がとても丁寧に描かれていて、絵を描かない私でも、ありありとその心情を追体験出来ました。 相沢ちせさんの文章は、水のようにすらすらと心に入ってきます。主人公と一緒に颯くんに出会い、キュンとして、彼の言葉にはっとさせられて、物語が進むごとに、彼の隠された秘密にも気がついていく。 少しずつ読んでいくつもりだったのに、あっという間に惹き込まれて気が付いたら読み終えてしまっていました。もちろん、読了感も爽やかでした。 是非、ご一読を。
2016/09/13 07:38
この作品の感想ノート
ちせさんこんにちは。どうもお久しぶりです。ずいぶん遅くなってしまったんだけど、レビューをね、書かせてもらいました。
ふたりはとても人間らしくて、だからこんなにも好ましいんだと思う。心を寄せられるんだと思う。夢物語の幻想じゃなくて、ふたりがまるで目の前にいるようで、私はふたりを抱き締めて大丈夫だよって言いたくなりました。
理央の描く颯が見てみたい。どれほど優しい世界が描かれているんだろうと考えるだけでふんわりと、自然と頰が緩むような気がします。
私の胸のまんなかには今、理央と颯がいます。それがとても嬉しい。
書籍化おめでとう。書籍のふたりに会うのを楽しみにしています。
素敵な作品をありがとう、大好きです!
ひい。さん
2017/04/27 10:15
この作品の書籍情報
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