2017年5月発売のスターツ出版文庫
物語に秘められた“優しい嘘”に、心救われる。
三月の雪は、きみの嘘
イラストレーター:中村ひなた
- 原作を読む
※小説サイト 野いちご に遷移します。
- あらすじ
- 自分の気持ちを伝えるのが苦手な文香は、嘘をついて本当の自分をごまかしてばかりいた。するとクラスメイトの拓海に「嘘ばっかりついて疲れない?」と、なぜか嘘を見破られて
しまう。口数が少なく不思議な雰囲気を纏う拓海に文香はどこか見覚えがあった。彼と接するうち、自分が嘘をつく原因が過去のある記憶に関係していると知る。しかし、それを思い出すことは拓海との別れを意味していた…。ラスト、拓海が仕掛けた“優しい嘘”に涙が込み上げる―。
- 著者コメント
- こんにちは、いぬじゅんです。この作品のテーマは「やさしいウソ」です。閉ざしたはずの過去の扉、そのカギを探す主人公の物語を、ぜひご一緒に楽しんでいただければうれしいです。この作品でスタ文3作品目となり「切ない3部作」が完結します。いつも応援ありがとうございます。
青春は苦しい。だからこそ、こんなにも輝いている。
世界のまんなかで笑うキミへ
イラストレーター:はるこ
- あらすじ
- 高2の美術部員・理央は、絵画コンクールで賞を逃して以来、スランプに陥っていた。ある日、学年の人気者・颯の存在を知り、2人は絵を通して距離を縮める。颯がもうすぐ転校することを知った理央は、彼がここにいたことを残すため、彼のいる風景を描いていくが、一向に抜けないスランプと、颯といることで度々抱く違和感に悩む。そんな折、ふと、颯と数年前に会っていた記憶が甦って――。颯の本当の姿とは…。秘密が明らかになるラストは感涙必至!
- 著者コメント
- こんにちは、相沢ちせです。このたび、「世界のまんなかで笑うキミへ」をスターツ出版文庫より書籍化していただくことになりました。本当にありがとうございます。今、一生懸命に何かへ向かって頑張っている人や、壁にぶつかって悩んでいる人の背中を押すような、そんな物語になっていたら幸いです。
予想を裏切るラストーー胸しめつけられ、何度も涙。
君が涙を忘れる日まで。
[原題]君のために。
イラストレーター:飴村
- あらすじ
- 夜明けの街。高2の奈々はなぜか制服姿のまま、クラスメイト・幸野といた。そして奈々は幸野に告げる。これから思い出たちにさよならを告げる旅に付き合ってほしいと――。大切な幼馴染み・香乃との優しい日々の中、奈々は同じバスケ部の男子に恋をした。だが、皮肉なことに、彼は香乃と付き合うことに。奈々は恋と友情の狭間で葛藤し、ついに…。幸野との旅、それはひとつの恋の終焉でもあり、隠され続けた驚愕の真実が浮き彫りになる旅でもあった…。
- 著者コメント
- はじめまして、菊川あすかです。このたび『君のために。』が、タイトルを『君が涙を忘れる日まで。』と改め、スタ文の仲間入りすることとなりました。文庫版では、主人公の恋や切ない気持ちなどがより伝わるよう加筆をしました。奈々と幸野の短い旅を通して、四人の恋の行方を見守って頂ければ幸いです。