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土曜の午前中にタクシーで帰宅した。
細長い作りの単身者用マンションの3階。
自室に帰り着くと、シャワーを浴び、私はそのまま床に着いた。
腰が重たるく、股関節やふくらはぎが筋肉痛だった。そして、彼を受け入れた部分には鈍い痛みがしっかりと残っている
私は葦原五弦に抱かれた。一晩かけて何度も抱かれた。
何も食べず何も飲まず、眠る。
昼過ぎに頭痛と関節痛を感じ、自分が発熱していることに気づいた。
体温計がないから定かではないけれど、結構高熱なのが自分でもわかる。
私はふうふうと荒く呼吸しながら、それでも眠った。
熱のせいか熟睡はできなかった。
夢の中で、私はまだ葦原くんに抱かれていた。
朝まで幾度となく重ねた逢瀬を、脳がリプレイし続ける。
『沙都子さん』
余裕たっぷりに私を呼び、容赦なく押さえつけ、肌を合わせる。