「まあ、俺は想像しましたけどね。あなたが泣いて懇願するのを無視して、めちゃくちゃに抱くのを。叶って嬉しいです」


やめて。

喉の奥で拒否が引っかかった。

こんな男に、抱かれたくない。


葦原くんの指が私の奥に滑り込む。
私は悲鳴に近い声を上げた。


「葦原くん……っ!お願い……」


「何?もう、我慢できない?」


「違うッ!……こんなこと駄目だよ!やめよう……」


「鎌田部長のご結婚に障りがあるといけませんよね」


葦原くんは私の拒絶を飲み込むように深く口づける。右手は変わらず、私の内側をかき回し続ける。

わかってる。
未來さんのため、自分の保身のため、この行為を受け入れたのは私。
だけど……。