季節は冬になっていた。

私は変わらず仕事に行き、毎日あくせくと働いている。仕事は生きていくために、大事だ。
以前は未來さんに認められたいという気持ちがあった。
今もその気持ちはないではないけれど、さほど切迫した想いではなくなった。

未來さんは結婚したのだ。

私の未練も潮時だ。
気持ちのやり場は棺の中にしかない。


職場では異動があり、私に仕事を押し付けることが多かった北原さんと小波くんは外部出向となった。
忙しいことに変わりはないけれど、人のペースに振り回されることはなくなった。


葦原くんと私の関係は続いている。
すでに2ヶ月半が過ぎた。

彼はまだ飽きることなく、私を抱く。
けして、恋人同士のようではない。
あくまで、身体の快楽を共有するだけ。

私は甘んじて彼に抱かれ続ける。