「それでいい。空野をいじめるように仕向けて、実際にいじめられたあとに吉沢を始末する予定だったが、まさか彼女が殺してしまうなんてな」
「空野さんに罪を着せる予定でしたものね」
クラス委員の千尋がよく通る声で言うと、山本先生が「ああ」とうなずく。
「空野はウソが苦手だ。だから、たとえ逮捕されても『いじめられていた』という事実があるだけで、すぐに疑いは晴れたはず。ウソはついていないんだからな。吉沢を殺している間のアリバイづくりもあったんだろう?」
瑠衣が首を左右にふりながら、
「カラオケに行くつもりでした。……でもまさか心が、はずみとはいえ殺してしまうなんて……」
と、後悔を言葉にした。
「空野さんに罪を着せる予定でしたものね」
クラス委員の千尋がよく通る声で言うと、山本先生が「ああ」とうなずく。
「空野はウソが苦手だ。だから、たとえ逮捕されても『いじめられていた』という事実があるだけで、すぐに疑いは晴れたはず。ウソはついていないんだからな。吉沢を殺している間のアリバイづくりもあったんだろう?」
瑠衣が首を左右にふりながら、
「カラオケに行くつもりでした。……でもまさか心が、はずみとはいえ殺してしまうなんて……」
と、後悔を言葉にした。