「俺たちは、吉沢梨花に手を焼いていた。彼女がいることで、このクラスは崩壊寸前、俺のクビも間もなく飛んだにちがいない。もうこれ以上クラスメイトを失いたくない。だけど、どうすることもできなかった……。だが……」

そこで山本先生は言葉を切って教室を見渡す。

「みんなの協力のおかげで吉沢を消すことができた」

「でも先生」

瑠衣が手を挙げた。

「心は大丈夫でしょうか?」

「自分が錯乱していると思いこんでいるんだろう?」

「ええ、まぁ……」

手をおろして瑠衣がうなずく。