コツ コツ コツ
耳がなにかをとらえ、顔をあげると壁にかかった時計が秒針を刻む音。
昼の12時半を指している。
「大変……」
急がないと、1時になればクラスメイトが授業を受けにここにきちゃう。
どうする?
もし、この場から逃げてなにごともなかったように教室に戻れば……。
ダメ。
さっき職員室にカギを取りに行ったとき、あたしは職員室の外にいたけれど山本先生に見られている。
きっと警察は疑うに決まっているし、ウソがヘタなあたしが言い逃れられるとは思えない。
耳がなにかをとらえ、顔をあげると壁にかかった時計が秒針を刻む音。
昼の12時半を指している。
「大変……」
急がないと、1時になればクラスメイトが授業を受けにここにきちゃう。
どうする?
もし、この場から逃げてなにごともなかったように教室に戻れば……。
ダメ。
さっき職員室にカギを取りに行ったとき、あたしは職員室の外にいたけれど山本先生に見られている。
きっと警察は疑うに決まっているし、ウソがヘタなあたしが言い逃れられるとは思えない。