「脱げって言ってんだよ!」

左手を横に振られ、そのまま床に勢いよく転がった。

頭も体も痛い。


誰か、誰か!?


「全部脱いでさ、それを写真にとるの。そうしたら許してあげる」

邪悪な目がいたぶるのを楽しんでいるように光っている。

今、確信した。


梨花は……悪魔だ。


ゆらゆらと立ちあがったあたしは、
「絶対にイヤ」
そう言うと、入り口に向かって走ろうとする。

その肩を梨花の右手がつかんだ。