これまでの生徒もそうやって……?

こうやってみんなをいじめてストレスを発散してきたんだ。

そして、今回の獲物はまぎれもなく私。

必死で首を横にふるあたしの髪を、梨花が左手でつかんだ。

それを思いっきり引っぱる。

「ギャア! 痛い!」

「そう?」

「痛い、やめて!」

叫ぶほどに梨花の声が楽しそうになってゆく。

髪をつかんだまま梨花があたしの耳に口を寄せた。

「制服、脱いでよ」

「……イヤ」