晴ヶ丘高校洗濯部!のレビュー一覧
5.0
洗濯部って何だろう。そう疑問を抱きながら書店で手にした一冊でした。本を開く前は「学校内で出た洗濯物を洗う部活かな」と単純に考えていましたが、まさか「心をも洗う洗濯部」だったとは。
題材がユニークで非現実的な設定もあるのに、登場人物一人一人の背景や言動がとても身近に感じられ、それぞれの等身大の想いをそのまま受け止めて読み進めることが出来ました。また、終始あっと思わせる設定・展開が多く、読む手が止まらなかったです。
六月二十五日以降の葵や真央くん、それに日向に紫苑はどんな日々を過ごしていくのでしょう。気になる終わり方ではありますが、きっと晴れやかな日もくすぶった曇天の日も、はためいていった彼らは充実した毎日を送っているのだろうなと穏やかな気持ちで感じることが出来ました。
ぜひ、この作品を学校の図書室で見つけて息苦しかったあの頃の教室で読みたかったです。 洗濯部全員にスッと感情移入できて。 読み進めて行くうちに何度も涙が自然と溢れてきました。悲しい涙じゃなくて、爽やかな涙ばかりです。この作品に出会えて本当に良かった。悩み苦しんでいる生徒たちが立ち止まって考えられる洗濯部ような居場所、必要だなと強く感じました。文中に散りばめられたたくさんの素敵な表現、描写、本当に心に響くものばかりでした。素敵な作品をありがとうございました。
ぜひ、この作品を学校の図書室で見つけて息苦しかったあの頃の教室で読みたかったです。
洗濯部全員にスッと感情移入できて。
読み進めて行くうちに何度も涙が自然と溢れてきました。悲しい涙じゃなくて、爽やかな涙ばかりです。この作品に出会えて本当に良かった。悩み苦しんでいる生徒たちが立ち止まって考えられる洗濯部ような居場所、必要だなと強く感じました。文中に散りばめられたたくさんの素敵な表現、描写、本当に心に響くものばかりでした。素敵な作品をありがとうございました。
初めは変わった部活だなぁと思って興味をもち、読んでみたのですが…
読み始めると手が止まらない!
気づけばあっという間にラストでした。
それぞれが抱える過去、トラウマを乗り越えるために、助け合いながら進んでいく姿。
とても感動しました。
手元に置いておきたくて、書籍の方も購入しました!
それを友達に貸すと、「面白くて爽やかな話だった」と言ってもらえました!
わたしも葵と同じように中学で吹奏楽をやっていました。わたしはそこまでうまくはなかったけど、自分なりに頑張っていて。でも中三の夏で人間関係こじらせて辞めてしまいました。だからというか、葵にすごく感情移入できました。
始めの方のの部分で「野球部のノックの音や…」みたいなところがあったと思うんですけど、そこで「吹奏楽部のチューニングの音」ってあって、わたしはここで葵が吹部だったんだなっておもいました。チューニングって普通の人しらないし。だからそうやって丁寧な伏線張ってあったりして、すごいなって思いました。
全体的に細かい描写が多くて、素敵な作品だなと思いました。
この話を読んで、わたしも中学時代と向き合えるかなって思いました。ありがとうございます。
書籍も買おうと思います。
本当にありがとうございました。
「嫌な感情は全部洗ってしまえばいい。綺麗に干して、アイロンをかけて、またシャンと立って歩けるように」
この作品には素敵な言葉がたくさん出てきますが、やっぱり一番は日向先輩のこの台詞かなあと思います。《自分自身を洗濯する場所》である洗濯部は“死にかけ”の部員たちが前を向いて歩けるようになる為にある。他の部活と違って部員が退部していくのは嬉しいこと。それでもやっぱり寂しいね。出てくるキャラクターみんながとても愛しいです。
ひとりでは乗り越えられない“悩み”という名の“壁”。でも、洗濯部のみんなが集まれば越えられる。作中の「何のために私たちがいると思ってるんですか!」という日向先輩に向けた葵ちゃんの喝にハッとさせられました。
耳をすませばよく晴れた青空の下、「こんにちは、洗濯部です!」という元気な声が聞こえてくるよう。澄んだ空気に全身を包まれたような、とても優しく爽やかなお話でした。
「嫌な感情は全部洗ってしまえばいい。綺麗に干して、アイロンをかけて、またシャンと立って歩けるように」
▽
物語の中に出てくる日向先輩のこの言葉がとてもすき。
紫苑先輩、日向先輩、葵ちゃん、真央くん。“死にかけ”が集う洗濯部の部員、四人。きっとみんながなにかしらを抱えていて、踏み込まれたくないと思いながらもそこからすくいあげてほしくて。その矛盾にまた腹を立てたりもして。作者さんが書く高校生はみんなひたむきで一生懸命で愛おしいです。だいすき。
読み終わる頃にはきっと、洗いたてのような清々しい晴れ空の下を歩きたくなる。素敵なお話ありがとうございました。
気がつけば掲示板のポスターを眺めていた主人公の葵。
そこで"洗濯部"のポスターを見つけ、流されるように入部する事になった。
メンバーは四人。
だが洗濯部とは"死にかけ"の部員の集まりだと言われていた。
だけど、葵が入部して何かが変わり始めていったーーー
何故、洗濯部に居るのか、四人に何があったのかを読み始めるとわかってきて、捲るページが止まらなかったです。
当たり前だった毎日が急に変わり、それを乗り越える姿も、ラストも良かったです。
自分を責めたり、憎んだり、家庭環境だったり、人には色々な悩みがある。
だけどそれを乗り越えて成長していく姿も描かれていて、恋愛要素では今から育っていくのかなって続きが気になりました。