ーーーありがとう、百合。



いつも俺に勇気をくれて。




プロサッカー選手になりたいなんて夢、恥ずかしくて誰にも言えなかった。



きっと、今までだったら、なんの反論もせずに親の言う通りにしてたと思う。




『親の言うことだから仕方ない』って。




転校のときもそうだった。



本当は夏休み中は向こうにいたかったのに、俺は何も言わずに受け入れたんだ。




父さんと母さんの言うことに逆らえなくて。



ほんと情けないな、俺って。




…………まぁ、でも、転校のことは結果オーライだったけど。





だって………百合に出会えたから。



一日でも早く百合に会えたから。




本当に良かった。



百合に会えて………百合と仲良くなれて。





百合は俺を変えてくれた。