正直なところ俺は、加納さんたちのグループがいいな、と思っている。



別に、加納さんと一緒にやりたいから、とかじゃなくて。


いや、それも少しはあるけど。



ただ、俺は、華やかで元気のよすぎる女の子は苦手なのだ。


だから、落ち着いて話し合えそうな女子たちのグループが良かったのだ。



でも、転校してきたばかりの俺が、グループ決めに口出しなんかできるわけがない。


もしかしたら、こいつらの好きな女子があの中にいるのかもな、なんて思いながら、俺は黙って聞いていた。