「しょうがないな。

お前、高田と吉川たちのグループに入るってことでいいか?

って訊いたんだよ」



「あ、はい、もちろんです!」




高田と吉川というのは、祐輔と聡太の名字だ。


サッカー部仲間ということで、先生が気を使ってくれたのだ。




祐輔が目配せをしてきて、にやりと笑った。


快く受け入れてくれる友達ができて、本当に良かったと思う。




「じゃあ、まずは机動かして班つくれ。

で、移動して、それぞれ見学の時のグループでくっつけ」




先生の指示と同時に、生徒たちが机を動かしはじめる。


俺も近くのやつらと机をくっつけて班をつくった。