俺は、それが、妬ましいのかもしれない。



こんなにまっすぐな想いで愛されていた彰さんが。




「…………」




俺は言葉も出なかった。



百合が静かに俺を見つめている。



その澄んだ瞳を見て、また思った。




…………やっぱ、好きだ。



すげー好きだ。





きっと、彰さんも、俺と同じように百合に惹かれていたんだろう。



同じ魂を持っているのなら、絶対にそうだ。



だって、俺はーーー出会った瞬間に、百合に惹かれた。



抗いがたいほど目を奪われた。



そして、百合のことを知れば知るほど、


そのきれいな心と純粋さ、そして強さと優しさを知れば知るほど、



俺はどんどん百合に心を奪われていった。




彰さんもそうだったんだ。



俺は、魂で百合に惹かれたんだ。