「実はね、前々から皆と計画立ててたんだ。1番最後に受験がある朔乃と有明くんの合格発表の日に打ち上げやってお祝いしようって」
「そうだったんですか……」
「気持ちは嬉しいけど、もしあたしが落ちてたらどうしてたのよ」
苦笑するあたしに、星奈はため息をついた。
「何言ってるの。私も含めて皆、朔乃が合格することを信じて疑ってなかったよ」
「え……」
予想もしていなかった答えに、目を丸くするあたし。
すると、そんなあたしにクラスメイト達が温かい言葉をかけてくれた。
「朔乃が有明くんと毎日勉強頑張ってたのを知ってたからね!」
「受からない方がおかしいでしょ〜」
笑顔であたしに声をかけながら、再び「おめでとう」と声をかけてくれる。