教室に着き、ガラリと勢い良くドアを開けると。
――パーンッ!
「うひゃあっ!?」
突然大きな音がして思わず目を伏せれば、次の瞬間「せーの」という誰かの掛け声が聞こえて。
「合格おめでとーーーっ!!!」
びっくりして顔を上げると、教室には星奈だけだと思っていたらクラスの全員が集合していて。
さっきの音はサプライズの為のクラッカーの音だったらしく、鳴らした男子二人が大成功と言わんばかりに笑っている。
他の人達は、口々におめでとうと祝福の言葉をかけながら、拍手をしたり口笛を吹いたりして賞賛してくれた。
「受験お疲れ様でした。朔乃、有明くん」
星奈がこっちにやって来て、あたしの肩にポンと手を置く。
「星奈、打ち上げってクラスの皆も……?」
あたしだけでなく陽も頭上にはてなマークを並べている。
状況が飲み込めず、星奈に説明を求めた。